派遣ナースが3ヶ月間、コロナ軽症者施設で働いてみて感じたこと

スポンサーリンク
スポンサーリンク
派遣・応援ナース

こんにちわ、タカシです。

私は昨年とある場所でコロナ軽症者施設職員として勤務をしていました。

日本中で医療職者の不足、医療現場の逼迫が叫ばれている今、大した経歴なく急性期の経験もほとんどない私が何かできることはないかと探した結果、見つけることができた求人がコロナ軽症者施設での勤務でした。

何かできることはないかと考えている看護師さん、コロナ重症者病棟やICU、HCUなどで働く自信はないけど出来ることがあれば、と考えている看護師さんの参考になればいいな、と思い記事にしていきたいと思います。

今回の記事はあくまで私が経験した1例になります。

自治体や就業先にて内容が大きく変わる可能性がありますのでご了承ください。

新型コロナ軽症者施設での一日

若干、簡素に書いていますが1日の流れはこのような形でした。

業務内容
9:00・申し送り
10:00・行政に報告や相談、確認を行なう
・退去者への対応
11:00・昼食の準備
12:00・当直のDrに状況の報告
13:00お昼休み
14:00・入居者の対応 アナムネの聴取
15:00・検温
16:00・行政に報告、連絡、相談
17:00・翌日の入居予定などの確認
・夕食の準備
18:00・モニター監視
19:00・夜勤者に申し送り
20:00・物品の整理、発注、管理業務
・未使用部屋の管理維持業務
21:00・カルテ整理
・入居者台帳の作成などの事務作業
22:00
23:00
0:00
1:00・仮眠時間
2:00
3:00
4:00・急変対応のため待機
・モニター監視
5:00
6:00・朝食の準備
7:00・検温
・状態異常者の確認
8:00
9:00・日勤者へ申し送り

陽性者と直接的に関わることがあるかは職場による

私が働いていた所は直接的な介入を看護師にはさせない、という職場でした。

病院で言うところのヘルパーさん、看護助手さんのような存在の方達と一緒に勤務に当たるのですが直接的接触のある業務は彼らがガウンを着用し対応に当たってくれていました。

その時にガウンを正しく着用できているか、脱衣時に汚染部位に触れていないか、ゾーニングの範囲内で行動を行えているか、などを見守り介助を行うのが業務になります。

病棟で働いていると、手袋の脱着やガウン、防護具の外し方など当たり前のように行なう看護師にとってさほど難しいものではないと思います。

ですが、医療職者ではない方にとって『汚染された手袋を綺麗に脱ぐ』と言うことも難しかった、と当時の職員は話していました

その脱着を行なう作業が上記スケジュールにおける赤のアンダーラインが引いてある内容になります。

入所、退職、食事の配膳時、部屋の清掃時、など日に何度も防護具を着用し対応にあたります。

手技をきちんと行なうことでスタッフや自身の身を守ることを説明し実施していく事が必要になります。

検温も電話・メール・LINEなどで対応する

大体のところが日に2回ないし3回程度の検温を実施しているようです。

部屋に体温計、パルスオキシメーターが置いてあり定時に測定をしてもらう、といった感じです。

その体温やSPO2などの数値は専用のアプリを使用したり、LINEを利用して定時にデータとして送ってもらう形になります。

スマホを持っていない方や操作が困難な方は電話にて対応となります。

外国語しか話せない方はどうする?

新型コロナ陽性となった方には外国語しか話せない方もいらっしゃいます。

そういった時には行政の方で通訳のサービスがあったり外国の方向けの専用窓口があったりします。

体調が悪くなった時はここに連絡してください、と案内を渡しておき言葉が通じなくても対応できるようになっています。

顔の見えない相手を想像する

普通の問診やアナムネを作成する際は患者さんと直接顔を合わせ表情や雰囲気より読み取る、といった事を行なっている看護師も多いかと思いますが、直接顔を合わせて行なうわけではないのでちょっと勝手が変わります。

看護師より、大丈夫ですか?と尋ねられると大体の人は『大丈夫です』と返答しがちです。

心配をかけたくない、迷惑をかけたくない、といった気持ちが先に来るのかはたまた具合が悪いことに気づいていないのか、安易に言葉どうりに受け取るのではなく電話越しから感じられる息遣いや声のトーンなどで判断をしていく必要があります。

無症状者、軽症者、と診断されていても搬送されてきてすぐに発熱や状態が悪くことも少なくありません。

診察を行った病院より送られてくる情報だけを頼りに話を進めなければいけないのでリアルタイムで発信している情報を確認していくことが必要だ、と感じました。

モニター監視って何するの?

軽症者施設では入所後、自室から出られるタイミングというのは限られています。

発症日や現在の状態、退去の日取りなど入居者毎に違うため、そして各フロアで作業をする職員との接触を避けるために自室での療養をお願いしています。

ですが、勝手が分からず出てきてしまう方や知り合いがいたからと廊下やエレベーターホールなどで入居者同士で話し込んでしまう方達、そしてマスクをせずに出歩いてしまう方などがいました。

折角、施設療養をして新たな感染を防いでいても施設内で入居者さん同士で接触をしてしまっていては意味がありません。

そのために廊下やエレベーターホールにはモニターカメラが設置してあり有事の際には館内アナウンスや携帯電話に電話をし自室に戻るように促したりと対応をします。

部屋の中にカメラがあるわけではないです。

24時間看護師常駐、急変時はどうするの?

軽症者施設には看護師を含め複数人のスタッフが常駐しているはずです。

そして、急変対応をしてくれるその施設の近隣の病院があります

入所されて数日し急に高い熱がでた、急に呼吸がしにくくなった、なんて訴えがあった際には当番制で担当のDrがオンコールにて対応してくれますので、判断に迷った時や不安な時などはDrに相談するといいでしょう。

新型コロナに関わる急変症状以外にもアレルギーが出たり、様々な訴えがあります。

そういった内容にも対応してもらえますので不安があればDrに報告するのがいいかと思います。

軽症者施設看護師ってどんな人に向いてるの?

私が働いてみて思ったことは『病院とはまた違う非日常空間で日常生活を送り、未知のウイルスによる不安を抱えている人たちへの看護である』ということです

病院への入院が『非日常である』ことは教科書にも書いてあるくらい当たり前のことではありますが『施設に入所する』という非日常とそこで『生活をする』という日常が混在している場所になります。

特に無症状陽性者と診断された方はその制限された空間に対し不満や不安を表出されることが多くみられます。

ですので、フィジカルを観察することに長けていることも重要な要素ではありますが相手の不安や不満を聞き入れることができ、安心してもらうことが得意な看護師さんは向いている、と思います。

顔を合わせることのない環境ですので説明の仕方や口調などで入所者さんにはどんな看護師なのか判断されます。

その時にしっかりと対応することができる、じっくり話を聞いてあげられる、そんな方に向いているかと思います。

バイトの看護師も多い

新型コロナ軽症者施設では短期間の入所を済ませ自宅に帰られていく事になります。

発症日より満10日経過、症状寛解後72時間の経過で自宅に戻られます。

そしてほとんどの方が入所中、自身で訴えを表出する事が可能です。

苦しくなった、熱が出た、と報告を自発的に出来る方がほとんどです。

その症状が軽症のうちは施設内で様子観察対応、状態の悪化があれば再入院などの指示が出ます。

そのため、施設内に重症者はおらず申し送りなども比較的短時間で終わります。

病院であれば、夜勤バイトなどに入ると情報収集などに時間を取られたり翌日の検査の準備などもあったりしますが軽症者施設ではそういった事はほとんどありません

軽度の悪化があるので訴えがあるかもしれない、といったので経過を見てください、といった感じの送りが多かった印象です。

週一回からのバイトで就業してみる、といった働き方も可能かもしれません。

まとめ

今回は私が経験をした新型コロナ軽症者施設での内容を記事にしてみました。

内容に関して、その自治体や就業先によって色々と異なるかと思います。

求人を見てみると、食事の配膳や清掃に看護師がレッドゾーンに立ち入り行う、と記載されている案件も多数見受けられます。

就業を考えている方はその就業先の労働条件や業務内容を確実にしてから従事するようにしてください。

年末に東京都で1300人の陽性者が確認され今後、さらに増える事が予測されます。

私のように、急性期の経験が乏しく呼吸器なんか使った事ない、エクモって何?って状態であってもできる事がある、必要だといってくれる職場があるんだ、ということをお伝えしたく今回記事にしました。

全国民が今まさに『最前線』に立たされている今、一医療職者としてできることをやっていきたいと思います。

この記事を読んで軽症者施設で働きたいと思った方、ナースパワーにコロナ関連の求人が多くまとめられています。

その中に軽症者施設もありますので興味を持たれた方は見てみてくださいね

+1

コメント

タイトルとURLをコピーしました