派遣ナースの立場って低いの?

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こんばんわ。派遣ナースのタカシです。

以前同じ病院で派遣として働いて今は違う職場で働いているナースからこんな相談がありました。

『派遣の立場って低いの?』

今回は派遣で働く看護師の思いや覚悟、理想などを語っていきたいと思います

そもそも派遣ナースって何?

派遣には紹介予定派遣と産休代替派遣の2種類があります

産休代替派遣とは?

産前産後休業や育児休業中の従業員の代替として派遣先に勤務することです。

労働基準法では、出産予定日の6週前から(多胎妊娠の場合は14週前から)出産日の8週間後まで産前産後休業を取得することができます。また、子どもが1歳に達するまでの間、父親、母親のどちらでも育児休業を取得することができます。ただし、育児休業は保育所に入所できないなどの事情がある場合には子が1歳6ヶ月に達するまでの間に延長されます。

これらの期間、休業中の従業員の代替を務めるのが「産休代替」です。

ポイントになるのは、現職でバリバリ働いていた方が産休などで休業され、派遣された方はその方の代わりに仕事を引き継ぐことになります。

ですので、即戦力が求められる事が多いです。

また、その派遣先に産休などを取得している方がいれば長く働く事ができます。

紹介予定派遣とは

紹介予定派遣とは、派遣期間(最長6ヶ月)終了後、本人と派遣先企業双方合意のもとに社員となる働き方です。
一定期間「派遣」で働くことで実際の仕事内容や職場を見極められ、未経験でも希望の仕事に就けるチャンスがあります。また、自分だけでは探せなかった職場に出会え、転職活動にかかる労力や時間も節約できます。

イメージとしてはまずは半年働いてみて、良かったら常勤になってね、という働き方です。

こちらは離島や地方で慢性的なマンパワー不足を補うために採用していたりしています。

細かい違いはあれど現場で働くナースとしては、何か原因があり、人手が足りないところに行く、ということに代わりはありません。

派遣ナースのイメージ

派遣でナースをしていると決まって言われるの言葉は

意地悪なナース
意地悪なナース
  • 同じ仕事しているのに給料良くていいよね
  • 好きなところに行けて楽そう
  • 仕事に責任持たなくていいよね

なんて言われることがあります。

法律やルール、仕組みを理解してない人からすると世に広まったイメージだけで妬まれたり軽くみられたりもすることがあるのは事実です。

しかし、ここでそれは違うということを説明したいと思います。

同じ仕事してるのに給料が高い、と思われる問題

求人を見ると高時給、や月〇〇万円補償、などの目立つ求人広告が目につきます。

実際にそれだけのお給料が出ているのは事実ではありますが、年ベースで考えると常勤で働くのとそれほどの違いはなくなります

仮に派遣看護師が時給「2,000円」で働いた場合を想定の上試算すると、1日当たり8時間・月あたり20日働いた場合で「額面で320,000円、社会保険料・税金を差し引いた手取り月収で280,000円ほど」となり、正職員の看護師と遜色のない月収が期待できると考えてよいでしょう。

時給「1,500円」で同様に働いた場合は、「額面240,000円、手取りで210,000円弱」となり、家賃や物価の低い地方部なら独立して生活ができる程度のお給料はもらえると考えられます。また、派遣で働く場合サービス残業はなく、時間外で働けば法定の割増時給で時間外手当(残業・夜勤手当)がしっかり付きます。

super nurse

「看護師なら派遣で働いても十分に生活できる」と考えることは月収を鑑みればできますが、年収で考えるとやはり正職員の看護師さんとの差が出てきます。この差が生まれるのは「賞与の有無」のためです。
派遣労働者は基本的に賞与が支給されないため、月収では正職員との差がなくても賞与の分だけ差がついてしまうことになるのです。

派遣の看護師さんが残業や夜勤を頑張って月平均で額面350,000円くらい働いたとしても、年収は420万円ほど。正職員の看護師さんだと、月収はこれより少なくても賞与が年2回支給されるため、年収は平均で450~470万円ほどになります。

super nurse

こちらはスーパーナースからの引用になりますがこの説明より時給が数百円高くとも実際に正職員で働かれる方より低くなる、または同等程度となるでしょう。

派遣での働き方は短期間で稼ぐことが出来る、というメリットがありますが年ベースでみるとこんな感じになります。

好きなところに行けて楽そう、と思われる問題

タカシ
タカシ

海の近くに住んでみたい

温泉があるといいなぁ

と言った具合に、その地域や環境を想像して派遣先を選ぶことが多いのも事実です。

ですが、そもそも派遣を募集している病院や施設は

何か原因がありマンパワーが不足している、という現状があります。

選んだ派遣先がどこであれ、忙しく大変な場所であることは正社員、常勤の方が一番わかっているはずです。

派遣先はお金を出し、広告を打ち、人を集めるために派遣会社を利用している訳です。

他でもなく、今現在働いている常勤さんたちが困らないように会社側が集めてくれている訳です。

選ぶ側は、「どこも大変である」ことを了承し副次的に自分の希望を出しているに過ぎません。

むしろ、『海が近い』『温泉がある』などはその地域の特色であり人を集めるためのメリットです。

そのような地域では、派遣がコンスタントに送られてきて入れ替わり立ち替わりする様を見て好きなところで働けて〜と思われてしまいやすいのかもしれません。

そのように感じた方は、『数ある派遣先の中でうちの職場が魅力的に見えたんだ』と思ってもらえたらいいなと思います。

派遣の求人が常にいつでもあるとは限らない

今年はコロナ禍により行動制限や県を跨いでの移動が断られたり、就業しようとしても2週間の待機があったりと派遣で働くナースにとっても働きづらい年でした。

好きな時に好きな場所で働ける、と言いますが自身が希望する病院や科に募集がなかったり人気のある派遣先はすぐに埋まってしまったりと思い通りに働けるわけではありません。

派遣会社は出来る限り、希望にそう派遣先を探してくれますが100%希望にそう派遣先というのはまずありません。

その中で、悩みに悩んで選んで派遣先を決定しています。

決して、楽に決めて楽に辞めていく訳ではないと言うことを知っておいてもらいたいです。

仕事に責任を持たなくていい、と思われている問題

派遣社員は時給でお給料が計算されることも多く、その単価も高めです。

そのため、夜勤や残業をさせてしまうと高くついてしまうため、契約時から残業、夜勤なし、と言われる所も多いです。

また派遣の特性上、期間が決まっており長期的に運用していかなければいけない委員会や看護研究、病棟での係など任される仕事が少ない、と言うこともあります。

看護師の業務の中で通常の病棟業務以外に重くのしかかる出来ればやりたくないな、と思われる仕事が割り振られないことに

意地悪
意地悪

・責任のある仕事やらなくていいよね

・残業しなくていいよね

なんて言われてしまったりします。

確かに、1年がかりで行う研究などは主体で行うのは難しいかもしれません。

ですが、その内容を日々実施していく、検証していくのは常勤の方と変わりありません。

褥瘡だって感染対策だって行動制限最小化だって病棟で働くスタッフとして同様に行動していきます。

決して、実務に差がある訳ではありません。

そして、常勤の方に残業をさせないためにそのような業務を勤務時間内に行うためにその人が行うべき通常業務を代わりに行うために派遣がいる、といった面もあります。

そして、本来行うはずだった方の代わりをする訳ですから同様のスキルや技術が必要になります。

その技術が足りずに代わりを勤められない場合、派遣会社にクレームや実力不足を伝えられてしまう、と言うことになるんです。

すると、派遣会社から「実力不足」「不適格」とみなされ紹介される案件が減ってしまったり派遣を行うことが難しくなったりしてしまいます。

そのため、派遣だからといって無責任なことをしたり適当に仕事をする、なんてことは出来ないのです。

派遣がいることで恩恵を享受できている一例

以前にこんな事がありました

師長
師長

派遣さんは時給制で計算色々めんどくさいから夕方の休憩は無しね

タカシ
タカシ

え!皆が休憩行ってる間、病棟に一人ですか?

意地悪<br>
意地悪

そうよ!その間、何かあったらよろしくね

常勤さんたちは夕方に30分の休憩がある病棟だったのですが、その間ナースがみんな引っ込んでしまう状態でした。

小さい出来事ではありますが、常勤さんがいない代わりに派遣がその穴埋めをする、その間の患者対応やドクター対応、などは行わなければいけません。

この業務に責任や気軽さがあると思いますか?

常勤と同じように責任がありしっかりとこなさなければいけない業務ですよね

忙しさに日差はあれど、責任のない仕事などはないですし楽をしてると言われる謂れもありません。

業務をこなせていれば何も気にする必要はないでしょう

まさに産休代替派遣の仕組みと同じことが小さい範囲で起きていますよね?

その時間任せると言うことは『責任なのある仕事』であり他の誰かの代わりに働くことで結果的にみんなの『残業が減る』につながる訳です。

派遣を行う上で気をつけたいこと

派遣ナースのイメージなどをつらつらと書いていきましたが派遣に向かうときに忘れてはいけないことが一つあります。

それは『でしゃばりすぎない』と言うことです。

空気の読めない子
空気の読めない子

・人の少ないところに来てあげたのに

・こんなやり方、まだやってるんですか?

・これもないんですか?

なんて言ってしまうと確実に反感を買います。

その職場で色々試行錯誤し紆余曲折あって現状になっている事が多いです。

そこに何も知らずに口を挟んでしまうと「何も知らないくせに」と袋叩きに合う事でしょう

様々な場所で色々なやり方やスタイルを学んできた方が多いと思います。

そこのやり方を否定するようなことを言ってしまうと完全に敵と味方に別れてしまいます。

その結果、派遣ナースに嫌悪感を抱いている常勤さんたちを刺激してしまいます。

知識や経験がありどんなに劇的に改善する方法を知っていても協力を得られなければ達成することは難しくなるし今後働きづらくなることは必死です。

先行してる派遣の悪いイメージと相まって非常に困ると思いますので注意しましょう。

まとめ

派遣ナースの立場が低く見られがちな理由に派遣の制度(就業期間など)や先行するイメージに由来するものが多くあると思い今回、そのテーマで書かせていただきました。

大まかなイメージで派遣って『必要とされているところ』に『必要なスキルを持っている人』が『必要とされていた人』の代わりに働く、といったものだとわかっていただけたかと思います。

この、必要とされているところが、産休で休職者であったり離島で働き手が少ないであったりする訳です。

その働き手の不足を補うために専門的な知識と技術をもった派遣ナースが向かう訳ですね。

そして、派遣先で常勤者と同様の仕事を年ベースでみれば変わらない給料で同じように責任を持って働く訳です。

派遣ナースは立場が低いから、と思い込んで働いている方もいるかと思います。

ですが、派遣を行う目的を達成できるだけの能力があれば卑下することはありません。

もし、派遣先で自身の実力不足により目的を達成できない事があれば『やっぱり派遣って仕事ができないのね』なんて思わせてしまってもそれは仕方ないと思います。

その場合、派遣の立場が低いのではなく『その人自身の立場が低い』だけです。

自身の経歴や経験、自信を持って行えるだけの能力がなければ派遣を遂行するのは難しいでしょう。

ですが、その人にあった職場を探してくれるのが派遣会社になります。

やる気があれば自身に足らないところがあっても派遣先で教育を受ける事ができたり実力に見合った職場を紹介してくれます。

派遣でナースをする、と言うことを無闇に恐れずまずは派遣会社に現状を相談し立場が低いと思わせない職場を見つけてみることも大事だと思います。

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